介護職員初任者研修とは?

2020.03.19掲載
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お役立ち情報

介護職員初任者研修」とは

これから介護職で働こうとする方が
一番初めに取得してほしい介護資格です。

今回はそんな「介護職員初任者研修」について
詳しくご紹介いたします!

 

 

ホームヘルパー2級と何が違うの?

 

2013年4月から、ホームヘルパー2級の制度が廃止され、
介護職員初任者研修」という制度が新設されました。

 

日本では、少子高齢化が急速に進行しつつあり、
高齢化率(65歳以上の高齢者が総人口に占める割合)が
2013年には約25%に達しました。
こうした中で、介護に関するニーズは、
より高度化・専門性・多様性が求められるようになっています。
そのため、厚生労働省としては、
介護福祉士を介護職の中心として育成する方向性を示してきました。

 

そこで、これまで
「訪問介護員(ホームへルパー)養成研修」「介護職員基礎研修」など、
複雑になっていた研修体制を一元化することで、
介護職員の体制をよりわかりやすくしようとしています。

 

今後は、

 介護職員初任者研修 
     ⇩
   実務者研修   
     ⇩
   介護福祉士   
     ⇩
  認定介護福祉士  


という、
スキルアップの道筋を明確にするのが目的です。

2012年3月までにホームへルパー2級を受講した人は
介護職員初任者研修修了者」とみなされます。

 

 

どんな仕事なの?

 

介護職員初任者研修修了者は、高齢者や身体障害者など、
肉体的・精神的に日常生活を送るのに支障のある人の
家庭を訪問したり、介護施設内でサービスを提供します。

 

仕事内容は、食事や排泄、衣類着脱、入浴、体位変換、
通院の付き添いなど「身体介護」、
掃除、洗濯、調理、買い物などの「生活援助」の、
大きく2つに分けられます。

また、日常生活に関する相談やアドバイスなどの精神面のケアも、
充実した生活をバックアップする意味で重要な仕事です。
求められる資質として最も大切なことは、
常に相手の立場に立って考える思いやりの心でしょう。


相手は介護や手助けを必要とする高齢者や障害者の方々ですから、
些細なしぐさや表情から相手の気持ちを読み取る力が、
信頼関係を築くうえで必要となります。


また、細やかなサービスを提供するだけでなく、
「自立支援」を目的としているところが、
単なるお手伝いさんとは異なる点です。
社会的責任も大きく、それだけにやりがいも感じられる仕事といえるでしょう。

 

どんな職場があるの?

 

活躍できるフィールドは幅広く、
民間の在宅介護サービス事業者に就職・登録し、
仕事に就くのが一般的ですが、老人デイサービスセンターや
介護老人保健施設、病院、障害者のための施設や、
さらに公務員として市町村の介護施設などに勤務することもあります。

 

パート・短時間就労など、自分の都合に合わせて働くことができるのが特徴でしょう。

 


雇用形態・初任給は?

 


公務員、正社員・正職員、常勤のほか、
非常勤の登録として活躍する人も多く、
近年では正社員としての雇用は減る傾向にあります。
地域などによって、給与の差も大きく、
時間給では1,000円〜2,000円くらいの幅があります。
自治体で働く場合は、その自治体や本人の経験にもよりますが、
公務員でおよそ年収300万円〜400万円。


福祉施設などに勤務した場合の初任給は、月15万円以上のようです。

 

将来性について

 

高齢化に伴い、現場では慢性的に人手が不足しているため、
今後ますます需要が高まる傾向にある仕事です。
しかし、介護保険法の下では、
この資格のままでは給与の上昇は難しいのが現状です。


将来的には、介護福祉士、ケアマネージャーなどの
上級介護資格へステップアップをしていくことが必要となります。

介護福祉士試験を受けるには、2016年1月に試験から、
3年以上の実務経験に加え、養成施設等において
「実務者研修(ホームヘルパー1級相当)」を修了する必要があります。
この修了時間は450時間ですが、
介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級相当)を
修了している場合は320時間に短縮されます。

このため、
介護職員初任者研修はステップアップのための「入り口資格」
または「福祉・介護の仕事への第1歩」として
適した資格といえるでしょう。


逆に、将来高齢の家族を在宅で介護することを考え、
知識や技術を得るためにもいいかもしれません。

 

介護職員初任者研修を修了するには?

 

介護職員初任者研修の実施は、
都道府県または都道府県知事が指定した事業者によって行なわれます。

 

研修科目および時間は次のようになっています。

①職務の理解:6時間

②介護における尊厳の保持・自立支援:9時間

③介護の基本:6時間

④介護・福祉サービスの理解と医療の連携:9時間

⑤介護におけるコミュニケーション技術:6時間

⑥老化の理解:6時間

⑦認知症の理解:6時間

⑧傷害の理解:3時間

⑨こころとからだのしくみと生活支援技術:75時間

⑩振り返り:4時間


これら合計130時間が研修カリキュラムで、
講義と演習が行なわれます。

また、これらの理解を確認するための筆記試験による終了評価と、
高齢者または障害者施設の見学・実習が行なわれます。


研修の開催時期や受講方法(通学・通信)等は
実施主体によって異なります。
また、受講料も実施主体によって6万円〜15万円くらいまで差があります。


まずは自分の住む地域にある自治体の福祉保険局・福祉部等に
問い合わせたり、インターネットなどで
どのような受講方法があるか確認する必要があるでしょう。


高齢化にともない、介護の質を高めるために、
介護福祉士を介護現場の中心資格とする方向性が示されてきました。

 

今後は、介護職員初任者研修が介護の仕事の入り口として
定着して定着していくことと思われます。